習慣を打破できないものに『キャラ』があります。
メンタルヘルスの現場では、
自分の姿やキャラクターが肯定できない場面に良く出会います。
どうやら、
ご自身だけのせいではないような部分が多いのです。
この人が他の家庭で育ったら、
『このキャラには至ってないのではないか』などと、
つい考えてしまいます。
人間の人格は、
幼いころから受け取って来た『言葉』がそもそも大地になっていて、
『言葉』から連想する価値観や姿を手にするために、大きくなったようなものです。
帰属先や所属先で、
他人に『こうあって欲しい』とあまりにも浴びせられたら、
そうあるほかないと、
生き残りをかけて選ぶだろうと思います。
いつのまにか自分の価値観のようになり、
『こうあるほかない』と縛られていることがよくあります。
こうした歪んだ価値観に基づいたキャラによって続く痛みは、
一朝一夕で簡単に消えないものです。
ご本人がご自身に向けた『期待や理想』を取り払って、
『実際の姿』を認めたところで、
不安が薄れる場面を何度も踏んでいきましょう。
レンガを積み重ねて家をつくるように、
一回一回積み重ねていきましょう。
現実を覆い隠そうとしていた『キャラ』を取っ払うたびに、
自分にあった生活とキャラが、
ぐっと自分のほうに近づいてきてくれるでしょう。
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