紀元前のころ、
その日を生きていくのも大変な時代です。
非近代的な生活のなかで、
現代人が経験することがないような苦しみを経験していたと思います。
だからこそ、
自分を人生に『カーマ・喜びの学習』が必要であると教えています。
主に、
①物質的な喜び
②精神的な喜び
の二つに分かれていますが、特に②を重んじます。
物を介した喜びで満たすことよりも、
物を介さないでで満たす教えが重要です。
物質に恵まれない時代ですから、②が重要なのは察しがつきます。
しかし、これは現代でも充分活用できる教えです。
衣食住・物資に十分恵まれているにもかかわらず、
どうして現代精神病がどんどん増えているのでしょうか?
例えば、
人前では神経をする減らし、完璧いなければいけないと考えるひと、
正しくなければ許されないと、常に不安に駆られている人、
評価や批判から自己防衛をしなければならない人、
我慢ばかりを強いられている人、
いい状態にしなければと、規範意識に囚われて強迫症状を起こしている人、
感情の起伏が激しい人を前にずっと苦しんでいる人など、
家庭や社会生活において、
愛情とはかけ離れた事情に追い込まれている人がいます。
どんなに高価なものを持っても、心の苦しみは消えないことだってあります。
間違った物の観方のなかで、
努力をしていても、我慢をしていても苦しみを生むだけ。
我慢をしていればいいってものでもありません。
そのような事情に置かれている人ほど、
ダルマやカーマは役立ちます。
生真面目に律してばかりいるのではなく、
物事を楽しむ気持ちをもつのもカーマ。
楽しむ気持ちを生むために息抜きをしたり、
リラックスしたり、好きなものに触れたりするのもカーマ。
怠惰になっていたときにビシッと気合を入れて、
スッキリ爽快感を味わうのだってカーマ。
自分の欲求を満たすのに、
必ず外部を介入させて間接的に満たそうとする行為を選び、
いつも失望している人が、
直接自分で自分を満たす行為を選択するのもカーマのひとつです。
ちょっと本格的に、
欲望そのものを手放す学びに挑んで実感するのもカーマ。
険しい心に優しさを持つのもカーマ。
カーマは、
苦しさに陥っているところに、
何かしらの気づきを投じて改善することを目的にしています。
優しさや欲望を捨てるは、お金もかからない気づき一つの特効薬です。
・喜び
・歓び
・慶び
・悦び
色々あります。
快楽よりも悦楽を選べるようになると大人。君子。
心の成長度合いを確認できるような仕組みにもなっているので、
結構面白い教えです。
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