生きるって長い道のりです。
旅のような、冒険のような。
この道は一体どこに向かっているのか。
生きる目的をアーユルヴェーダ的にお話しします。
日本文化は、
どちらかというと『一人の人間が万能になること』を、
目指すような教育傾向ではないでしょうか?
一方、アーユルヴェーダでは、
個性を理解して、個を活かして生きることを教えています。
ひとりひとり素質・環境・能力が違いますので、
素直にそれを受け入れて伸ばしていき、
その得意分野を活かしながら人と関わって、
共栄共存を目指すような教えです。
ある意味、
肉体が違うわたしたちは持って生まれたものが違うため、
どうしても限界があります。
自分の目の前に全ての可能性が広がっているかというと、
そうではなく有限です。
ですが、
持っているものを無限に伸ばすのは可能です。
この原理を素直に活用しませんか?
個を伸ばすためにプルシャールタ(人生の四本柱)があります。
子どものうちは、興味・好奇心の塊のようなもの。
出来る限り色々試して、
その中から『好き』『得意』というものを探し当てるようなほうが自然です。
それから大人が知っておかないといけないこと。
自分が経験していればなおいいこと。
好き放題と好きを伸ばすは全くの別物。
好きなことを夢中でやるのは子どもだってできます。
好きなことなら、放っておいても集中が持続します。
ゲームなんてわかりやすい例です。
好きなものだけを好き放題にやっていても能力は伸びない。
いずれスランプに陥るものです。
そのようなときに役に立つ経験は何だと思いますか?
好きなものだから学習も苦難も必要なことで、
乗り越える体験がわたしたちの能力を磨きます。
子どもの頃に、
自分で生活サイクルを整えて、
目を背けたくなるようなものにも取り組み、
意図的に集中していく体験の積み重ねです。
避けたくなるようなものを、すぐ避けるようでは集中力などつきません。
意図的に集中するから、集中力を自由自在に操れるようになります。
好きなことをやり続けるために必要な集中力と精神力は、
日常の生活を自分で管理・維持することでも十分備わります。
エネルギーの管理ができることで、
大好きことをやり続けることがよりスムーズになります。
自分の能力を自分で高めて乗り越えていくスキルがあれば強みです。
人生で必要になるのは、
好き放題で他人の生活を脅かすようなものではありません。
個を活かす目的を持って、日常生活を形づくるようにしてみたらどうでしょうか。
純粋な目的を持った行為が、
わたしたちをイキイキと輝かせ高みに押し上げます。
命の使い方は、いつだって最終的には自分の決断によるものです。
他人ではありません。
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