古くは社会から認められる男女の生き方たるものが存在しました。
男性は能力を発揮できる仕事に就き昇進し家族を養う。
女性は家庭の中に入り夫や家族のために世話を焼く。
亭主関白・良妻賢母。
こうした社会的に認められる自己を押し付けられていることさえ、
気づくことなく受け容れていた時代がありました。
伝統的価値があることで、
人としてこうあるべき形や振る舞いを守り通し、
社会に根差したアイデンティティーを創ることが可能でした。
たとえ縛りが強くとも自分で考え出す労力は必要ありません。
現代は働き方も老い方も生活の仕方も、
人としてこうあるべきたる明確な道筋が弱体化したため、
自分で自分に相応しい定義を持ち、
生活を営みながらアイデンティティーを創らざる得なくなりました。
社会的役割とは別次元で自分なりの物語を探求し創り出すには、
大きな生みの苦しみを伴います。
確かな手応えに至るまでは地に足が着かない感覚が伴いますし、
遣り甲斐が大きい分苦労も大きいし責任も大きくなります。
集団社会への帰属意識が高い人と比べて、
遥かに険しい道のりです。
今伝統の縛りから自由になった私たち。
自由選択が増えたことでどう生きたら良いかわからず、
人生に不安になる人たちが一方で増えることになってます。
自立した女性たちに共通して存在するものはズバリ『精神力』『創造力』。
自分で自分を支え続ける力ですね。
これがあると自由になっても不安にならずにすみます。
自立した女性たちが全員恵まれていたわけではありません。
むしろ逆。
正気を失せた不安定な自分を、
自分で立て直す経験を数多くしています。
感情に絆されて都合のいいところだけを繋げた想像に傾倒することなく、
事実を否認せず向き合っています。
自分探しやどこかに隠れた自己を発見しに逃避するようなことではなく、
過去や身近な自分自身の経験を汲み上げて、
納得のいく形に創る作業をしています。
トライアンドエラーを繰り返しながら自分でホローし自己文脈を創っています。
自己創造とは諸々の経験を善悪関係なく掬い取り、
それらに新たな意味づけをし、
文脈から一貫した自己物語を創り上げていくこと。
こうすることでイキイキとした自分を見つけ、
生きていくことがまた可能になります。
その力を一人で出来る力を持っていますか?
もしあなたが自己文脈を創る力がいまだに自信がなかったなら、
サロンにお越しください。
自己物語は誰かと一緒に取り組んだ方がスムーズです。
不安の文脈や攻撃の文脈ばかりで自己を創造する人っているんですね。
そうすると日々を意味のある形に綴ることもできずに、
悶々とした気持ちの中で生き続けることになります。
それにストップをかけてくれる人と取り組むのが賢い選択です。
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