前回は、環境を変えられない人のためにご紹介しました。
たとえラッキーなことに環境を変えられても、
自分の本質的な部分に変化がなければ何も変わりません。
善い見本や手本に出会えても、
付き合う交流が変わっても、
環境の条件が格段良くなっても、
内面が変わらなければいっこうに幸福は訪れません。
では、
態度に関わっている心について考えましょう。
自分の心の中をみつめようとするとき、
特殊な力が必要です。
それは精神集中力です。
外部の情報をシャットアウトし、自分の内側だけに意識を向ける力です。
この作業は、
目に見える物質を見るのとは違うので気合の入れどころです。
『私』を『もう一人の私』がみるような作業ですから。
簡単なことからはじめ、全容を掴むためにどんどん細かく分析します。
研究心、探求心、宝物探し、そんな気持ちを持ちながらやってください。
くれぐれも罰する気持ちを起こしてはいけません。
第一段階 → 消極性かそれとも積極性か
第二段階 → 誤まった物の観方、錯覚、先入観、固定観念がないか
第三段階 → 二元性への囚われ(優越と劣等、勝ちと負け、上と下、支配と服従)が存在してないか
第四段階 → 征服欲、所有欲、損得への囚われが入り込んでないか
第五段階 → 『私』の望みを口にせず、いやいや態度で示していなかったか
第六段階 → 『私』の責任を他人にすり替えていなかったか
第七段階 → 本当は『私』を押し通す目的が強まって執着心が起こっていなかったか
という具合で掘り下げると、慣れ親しんだ生活態度を改めやすくなります。
さらに一段上の心理分析をしたいなぁと思う人は、
傲慢、高慢、虚飾、強欲、嫉妬、憤怒、怠惰、憂鬱、暴食、色欲、
などが関わって突き動いていないか考えてみると、
人間性の向上に役立ちます。
『私』って色々な欲求を持ち出しますから、
不健全な内容物はそもそも排除して、人間性の基礎作りをするほうがいいですね。
『もう一人の私』で『私』の不善行為を見つけてあげられたら、
クスッと笑えるくらいがちょうどいい♡
自分の心が専制的になったら本末転倒ですから。
生活態度を変えるとき、
もっとも活躍してくれる存在は、
今までの私とは違った『もう一人の私』の存在です。
人間性の基礎作りが着実に進んでいくと、
人との交流は自然と変わっていきます。
自分の力で自分が変わっていく様子を自覚でき、
それを喜びべるなら、人は楽しいので続けられます。
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