心を強くしていく方法は存在します。
したいことをしたい、
自分の人生を失いたくないという言葉の中に、
相手を巻き込んで成り立たせるような共依存を持ち込まないでいただきたい。
自身が共依存であるために、
苦痛と苦悩を背負い続けて病気になっていることが少なくありません。
共依存は立派な『対人関係の病理』です。
心の病です。
心の病が体を通して現れるのが身体症状です。
愛情としがみつきの違いが分かりますか?
しがみつきが原因で苦しくなっていませんか?
愛は相手を自由にしますが、しがみつきは縛ります。
共依存は相手を自分の管理下に置く関係です。
好きと愛は違うに似ています。
心理的幼い状態では、
相手を一度好きになると、所有することに意味を持ち心を砕きます。
自分のものになったら、どんなに喜びが増すことだろうと想いを寄せていくものです。
しかし持った途端に、
想いと現実の相手の姿の差に幻滅し、
自分の選択が間違っていたのではないか後悔し苦難になります。
自分の管理下に入らない相手は気に入らない存在となり、
憎悪が積もる関係です。
このような幼い状態で好きの関係を続行する場合、
否応にも管理下に入っていただく必要がありますね。
結果、相手に過剰に関心を寄せ、切迫した落ち着かない心理状態になります。
繰り返すほどに『都合のいい人』をひたすらに欲しくなる精神構造が強化されます。
『したいこと』の前に『すべきこと』が立ちはだかるのは、
管理の影響が強行し残存した状態です。
『したいこと』を選び取るために、
前提として、
管理の手を緩めることからスタートしてみたらいかかでしょうか?
管理の手を緩めたとき、
自分の心も縛りから解かれます。
気を病むことも少なくなります。
手放したのちには、
相手や自分の可能性を信頼する愛という柔らかな枠組みが生まれ、
目で追う相手の姿も違っていきます。
その心なら、
援助は相手にとって本当に必要なときだけで十分と余裕が生まれ、
自分の身を磨き、余力をつくっていくことに勤しむことが出来るはずです。
頭で選択肢を変えるところから、心は強くなっていきます。
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