
心の乱れは身体にしっかり現れます。
先日、感情の抑圧をすると身体のどの部分に出やすいかご紹介しました。
ヴァータ性→腰から下と頭部。腎臓や大腸、生殖器、頭部。
ピッタ性は、腰や中腹部周辺と右肩。肝臓、胆のう、膵臓、脾臓。
カパ性は、胸から上。胸部や気管支、副鼻腔や全身倦怠。
ヴァータ性は運ぶ性質そのものなので、一度かかると全身にその不快感がいち早く広がっていきます。
神経過敏はヴァータ性が異常に上昇していると考えます。
私たち人間は感受の機能が働いて、
体内の苦痛を何かを通して訴えてきます。
味覚もその一つです。
ヴァータ性とカパ性は、真逆の性質を持っていて、
運ぶ性質と動かない性質が合わさった状態です。
この葛藤が混乱となってご本人を襲います。
そのとき人は『甘えたい気分』になります。人の援助をいつもより必要としています。
この二つが過剰に上昇して不調に至っているときは、
『甘味』を非常に欲しがるようになります。
ピッタ性が上昇しているとき、体外に向けてのエネルギーを必要としています。
興奮するようなものを欲しがるので、
このときは『塩味や辛味や酸味』を非常に欲します。
汗をかいて熱量を燃やすイメージです。
ヴァータ性とピッタ性が合わさると、
味わいどころではなく、気がかりが異常な具合で存在しています。
拒食傾向に至りやすく、最も枯渇しやすい状態です。
単独でカパ性が上昇しているとき、
人は内にこもるようになるといいます。
そんな感情には、ひとり黙々とそれに浸りたくなるため、
『渋味や苦味』を欲します。
苦い思いをしたから苦いコーヒー。なんてのは、なまじ嘘ではありません。
とてもシンプルな訴えを私たち人間は、自然としています。
素性を知るほどに、心理作用が安定し、精神的自立がスムーズになりますからね。
味覚から自分の今の気持ちに気づいて、適切にケアをすることだってできますよ。
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