2024年が始まりましたね。
アーユルヴェーダとヨガのある暮らし。
明るく楽しく生きる知恵を引き続き本年もご紹介していきます。
まず先に、
地震の被害にあわれた方に心からお見舞い申し上げます。
一刻も早い復旧を心からお祈り申し上げます。
自然の猛威を目前にするといつも人間の無力さを感じます。
今年のブログは、
数千年も前の時代になぜアーユルヴェーダが生まれ、
そして活用するに至ったのかをまずご説明して、
お一人お一人の生活に役立てていただければと思っていた矢先でした。
自然という大きな力の前で暮らすのは、
近代文化が発達した今と違ってただならぬ努力と知恵が必要だったはずです。
天候一つとっても、いつどうなるかわからないような環境です。
ハリケーンも起こって始まてその規模がわかるです。
それこそ命からがらという状態です。
心苦しくなる時こそ、
いかにして「命」を育み、
健康で幸多く暮らしていくかを考えずにいられなかっただろうと思います。
心を強く支えていくためにも思想は必要です。
私自身が親しみ深く活用している東洋思想は、
歴史を知ることでより活用しやすくなります。
バラモン教主義からはじまっていると考えられています。
数千年、数万年と定かではありません。
その仕組みは、
ガンダーラ地方から遊牧民であるアーリア人がインド国土に入ってきて、
すでに土着していた先住民とは別に、
自分たち独自の集落を構築していくうえで起用された思想だといわれています。
①この世界は人間以外に大きな存在(自然の力・超越的存在)があると考え、
それらを崇拝、敬うことで果報が得られていくと考える。
②その際には、祭事・祭礼、儀式、賛歌、呪術などを記した聖典がある。
③それを扱えるのはごく一部の高貴な神官のみとし、
結果、身分制度が起用される。
この三本柱は、
バラモン主義(バラモン教世界観)となり、
各哲学派で定義として起用されるようになります。
信仰主義ということも。
日本では資本主義ですね。そのような位置づけで考えてください。
生まれたら当たり前に親しんでいく価値観・世界観です。
生活を支えているベース音ではないでしょうか。
ところがのちにこの主義に反対思想が現れます。
バラモン主義は、
どこに生まれるかで階級が決められてしまうため、
努力で自分の道を決める思想がのちに勢力を持つようになります。
反バラモン主義といったり沙門主義といいます。
代表格がジャイナ教と仏教です。この二つは現存します。
出家というのは、
当たり前に浸かっている価値や思想から別のものを自らが選ぶという意味です。
たくさんの思想が生まれていく時代に入ると、
ますます人は自分の生き方に迷うようになります。
数千年も前では、
食べ物そのものを手にすることも容易ではありません。
誰かに頼りたくとも、
相手も必死で生きようとしている者同士ということもあって、
そうそう依存することは適わない環境だったと思います。
毎日の生活をどのような意識で向き合っていくのか、
どのように構築していったらよいのか、
個人が責任をもって考え、実行しなければならなかったのが想像つきます。
インド思想は、たくさんの変遷を繰り返してヒンドゥー教になっていきます。
自分を見守っている存在(多神教)を認め、
一人一人が行為を洗って生活を営んでいく世界観に定着していきます。
東洋思想は日本文化にも影響を及ぼしています。
東洋哲学思想の世界観は、
パワーの源泉をどこまでも自分の内側に求めていく内容であるところ。
常に自分を見つめ、
汚れを払い、
いくつもの惑わしを超え、
自らの中に大きな力の源泉を見つけて活用することを喜びとします。
何が言いたいかというと、
アーユルヴェーダ「命の科学」という意味は、
毎日の生活を積極的に、
いかにくまなく活用していくかを考えていく教えです。
自律的、自立的で考える教えなんですね。
これ現代社会でも十分活用しがいがあると思いませんか?
自分の命のために、
自分から率先して取り組んでいく心構えが何よりのおくすりです。
・やるって価値があること
・自分らしいやり方で生きるって大切なこと
・小さな取り組みから始めていくだけでいい
恒例ですが、今年のサロンハナミズキの指針にしました。
積極的な姿勢が健康には欠かせません。
現代社会でアーユルヴェーダをうまく活用していくカギになります。
他人に振り回されて苦しんできた人ほど、
「自分のために」をキーワードにしてください。
アーユルヴェーダの教えを現代社会のなかにちょっとずつ取り込んで、
活用していきやすいようにブログでお伝えしていきます。
実例や症例をときには取り上げて、
リアルに、
不調から健康へとなる道をご紹介していきます。
2024年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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