わたしの考えでは、
『人間』に生まれたら、『人間』も道具ではないでしょうか。
『道具』の使い方を間違えれば、
思いがけない方向に転がって、不調の苦痛を味わう羽目になります。
こころの怒悲も、
からだの苦痛も、
いつだって真っ先に味わうのは、他人ではなく自分です。
『道具』の使い方を覚えるほうが、自分のためになると思います。
朝起きて、体がだるい。重たく感じる。
疲れが取れた感じがしない。
口臭が強くなる。むくみが強くなる。おならのにおいが強くなる。便が出にくい。
そんな自分がいやになる。
これ、不活性で太る体質に傾いている証。
病気が局在化して顕現する一歩手前です。
アーユルヴェーダでは、カパの増大。
空・風・火・水・土のうち、
水と土の属性が強くなって、塊になるのを想像してみてください。
風邪をひきやすい身体といえます。
部位的にいうと胸から上。
咽頭、気管支、鼻腔、胃腸に問題を生じやすくなります。
カパが増大すると、体重も増加傾向になります。
火の性質(ピッタ)が落ちこみ代謝不良が原因。
これを生理学的にお話しします。
人間の熱量を放つ筋肉では、糖代謝が行われてます。
頑張ってエネルギーにしておけば、
身体を動かす際に、エネルギーはどんどん使われるだろうと機能しています。
が、しかし、それが使われないとなると、、、、
血中にそれが溜まっていくわけです。
で、それがホントに使われないとなると、
余剰エネルギーは溜まる一方。
重みになります。
身体は使われることを諦めて、
今度は『脂肪に再生成する』機能が働いてしまうのです。
そして、それが板につく。
ここで、太る体質の出来上がり。
娯楽は大好きだけど、
運動は面倒になって『しない』を選ぶ思考に慣れ親しみます。
脂肪の再生成機能が加速してるにもかかわらず、
なぜか食事だけは嗜好品がより一層確立されて、
ますます危うい生活を送ってしまうのです。
人間の弱さでもありますが、
肉体的ストレスと、食べ物による物質的ストレスから起こっているだるさを、
対人関係でおこる精神的ストレスにすり替えて錯覚させます。
私たちの五感は、
体内の情報も、常に感知して知らせているに過ぎません。
人間というイキモノは、
頭で覚えたものはすぐ消えますが、体現したものはどんどん覚えて体得します。
道具の使い方は、毎日の生活で整えるのが基本です。
生々しい現実話をご紹介しましょう。
今、在宅ワークになって歩行時間も少なくなってますから、要注意ですよね。
あなたは大丈夫ですか?
悪習慣のリセットが苦しいわけがないのですが、
リセットしないで続行すると、
その先にあるのはもっと苦しい現象です。
脂肪は下へ下へと垂れていきます。
そして外へと流れだすように広がります。
その人の重心を阻害する動きをし、常に苦痛を与え、
その人から笑顔を奪います。
眉間にしわを寄せた不機嫌な顔で、人と接するような毎日になっていきます。
もっと早くに『意識を切り替えるべきだった』とお話ししてくれます。
これは、悪癖の体得に負けてたのです。
弱点を直視できず、切り離していた時間が悔やまれると、正直に話してくれます。
今、回復を目指して、
サロンで『心と体』の生活改善に取り組んでいます。
我が身のこととして、皆様も生活習慣をブラッシュアップするようにしましょう。
食事と運動には十分に気を配って体現し、
アーユルヴェティックライフ・ディナチャリアにtryして、
いいものを体得してください。
今日は満月です。
そろそろ分断のときを受け容れ、次なるステップに向かうとき。
あなたはどんな自分になりたいですか?
日々の積み重ねが『あなた』をつくっていますからね。
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