アーユルヴェーダもヨガも、もとを辿るとよく似た思想を起用しています。
その思想のなかで我が道を究めんと沢山の研究がなされ、
後世の人にわかるように記されたのが聖典や教書です。
そのなかで『人が目指すもの』として記されている境地があります。
それが『自然体』と『自然心』です。
じつは、聞きなれた言葉にこそ隠された真意があります。
自然の本当の意味は、
『自らが然るべき姿』という意味で、
エゴや、
エゴを守るために生まれた数々の意識に汚されていないものを指します。
『自性』というのが本当の意味です。
自然体といったら、
背筋が一番整っていて、かつ活性化されている状態のことなので、
現代解剖医学書でいう基本姿勢になります。
ものすごく美しい体型でそれになるのは近代生活を送っていると難関なお話。
そこから重心や背骨の歪みが生じていれば、
その時点で自然体とはいいません。不自然体です。
つまり、この世の中の人の多くが不自然体ってわけ。
現代の人が思い浮かべる自然体とは、
おおよそソファの上でリラックスしている姿や、
他人の目を気にせず、格好つけずにいられることを想像するだろうと思います。
これは、
エゴが入り込んだ認識に他ありません。
長い年月のなか、
大衆受けする都合のいいものに置き換えられた考えを、
正しいと思い込んで使っているものですね。
ぜんぜん二者は違いますねww
アーユルヴェーダもヨガも、
人間が持てる才能を最大に引き出す基本的な状態に、
熱心にとり組み回帰してくださいという意味が込められている教えなのですね。
現在、わたしのサロンでは、
こうしたお話をクライアントや生徒さんに必ずするようにしています。
特別なことをしなくても、
ただただ生活を丁寧に取り組むだけで楽しめて、
修正出来てしまうものがたくさんあります。
幸せとは、
他愛ないことをゆっくり身に沁み渡らせて味わうことではないでしょうか。
姿勢を気にしながら食事づくり、食器洗い、片づけをするだけで、
わたしたちの心はいつの間にか心まで綺麗になっています。
Comments