ヨーガ行法の中でも、学者肌の人に向いている分野があります。
それは「知のヨガ(ジュニアーナ・ヨガ)」です。
心理分析の研究に相当する臨床三昧です。
ジュニアーナヨガの前座的ヨガは、
「信仰のヨガ(バクティ・ヨガ)」と「行動のヨガ(カルマ・ヨガ)」です。
バクティヨガとカルマヨガと現代最も好まれているハタヨガは、子どもにも楽しめるものです。
がしかし、「知のヨガ(ジュニアーナヨガ)」は別。
・なぜ信仰たるものが人には必要とされたのか。
・人間の行動は一体何から生まれるのか。
・人間で生きるとはどういうことか。
徹底して研究していきます。
「ジュニアーナ(区別知)」の開発の為に修行しています。
人生が知の開発なく社会だけ知って「人間」をさらりと生きて終わることと、
知の開発をして「人間」をじっくり味わう観方を手にして生きることは選べます。
せっかく生きているのだから自分の命を使ってやってみなさいな。
そんな問いかけに、応えるように進めていきます。
知の開発は、心の仕組みを良く知ることとなります。
パターン別でみると、大まかに区別できます。
パターン①→赤子はまだ「知」を開発してはいません。
(しばらくすると、子育てした人はわかると思いますが、
その子のDNAに備わっている原初的行動原理が暴発し始めます)
一見は赤子のように純真・清廉潔白的でまともそうに映るが、
原初的行動原理は休眠中。
何かのきっかけで顕現化する可能性大。
運のいいことに休眠中で大人になってる状態。(環境に左右されるタイプ)
パターン②→ヨガのベテラン、知開発になじんでいる人は、
上記の暴発の仕組みを理解し、知が残骸意識をコントロールして、
原初的行動原理が弱体化している状態。(環境に左右されないタイプ)
パターン③→五感コントロールがまだ初期段階の人は、
誤認識の欲求行動を理解をし、一時的に抑制することはあるが、
まだ十分な経験と習得が身に付いてはいない状態。
パターン④→一般人。知の開発はない。知らない。
自分が煩悩状態になっているとは、
全く気付かず、毎度原初的行動原理にどっぷりつかっている状態。
知(ジュニアーナ)とは、人間の心の仕組みを知ることになります。
開発して、原初的行動原理を牛耳ってしまう側に立ってみてはいかがでしょうか(*'ω'*)
簡単に言って、
・生理的反応作用を分析する
・思考が、生理的作用にも心理的作用にも行動にも大きく影響するのを分析する
・身体の不調が、生理的作用にも心理的作用にも行動にも大きく影響するのを分析する
最初に区別しやすくなる言葉遣いを覚えてください。
「区別知」と言います。
体調不良や生きづらさをしっかり分析しやすくするために、
以下のように使い分けをしてください。
例題1イライラ・怒っている時
☓→私は、イライラ・怒っている
〇→私の心が、イライラ・怒っている
例題2悩んでばかりいる時
☓→私は、悩んでばかりいる
〇→私の思考(頭)が、悩んでばかりいる
例題3暴飲暴食の時
☓→私は、沢山食べたい
〇→私の身体が、沢山食べたがっている
違いが判りますか?
☓は、「私」が呑みこまれています。主観。
〇は、「私」が呑みこまれていません。客観視。
「私」が「私の心・頭・体」の状態を観察しています。区別しています。
「私」は、イライラもしていないし、悩んでもいないし、暴飲暴食もしていません。
「私」が「私の心・頭・体」に、好きなだけ改善アプローチを施せます。
「心・頭・体」を持ち物化(客体化)し、扱いやすいように工夫しているんです。
煩悩や負のスパイラルから、早めの脱出が可能になるのね。
いつまでも引きずらず、対策を可能にする。
「区別知」は持っていると便利です。
悲しいから泣いたのか、泣いたから悲しいのか
怒ったからイライラしたのか、イライラしているから怒り出したか
モヤモヤしたから悩んだのか、悩んだからモヤモヤしているのか
「心と体」は変なことをする。
そんな時「区別知」で、スパッと呑みこまれない選択をすることは可能です。