セルフケアの実行は、現状独り暮らしが可能な人の方が有利です。
自分だけの領域を可視化し確保できています。
粗雑な知の中身は「依存性」「同一化していない不安性」「強迫性」ですので、
経済的自立は実行しているので、他者の意見や自分の癖に振り回されないように、
調教するだけになります。
「私の心・頭・体」が暴走する原因を突き止めて、
やめてあげるだけ。正しい対処を見つけるから救われる。
「未熟な自己愛」「歪んだ自己愛」が最も好む、外部環境の変化による満足だけではなくて、
個人の成長を心から喜ぶ「精神的価値観」を体得してしまえば、鬼に金棒。
「健全な自己愛」があれば、どこに行っても誰と居ても、自分であることが居心地が良くなります。
バウンダリーが自己の尊厳を守り、また他者の尊厳も守れる円滑な活かし合いコミュニケーションが可。
自己価値、自己責任、本当の自分である自意識、人生の喜びも得る。
そうそう困った慌てん坊の「私の心・頭・体」から脱皮した解放感。
こりゃ最高ですよ。
自己愛があってこそです。
また、副産物もありますよ。
それは「未熟な自己愛」「歪んだ自己愛」のままの人が、境界線を乗り越えて、
むやみに同一化しようとする行動を、
ササッと気づいてしまいますよ。
貴方の成長経験を活かして、まだ開発していない人にお伝えする側になってください。
プルシャールタの四本柱である、
①ダルマ→大義の役目を果たす
②アルタ→経済的自立を果たす
③カーマ→物質的価値観のみならず精神的価値観による喜びを持つ
④モークシャ→性から起こる至る物への執着から解脱する
に基づいて、人生が展開していきます。自由です。
山あり谷ありでも、時間が許す限り「自己」を味わうことが与えられていくだけとなります。
バウンダリー(境界線)が引きずらくなるのは、親しい仲です。
粗雑な知に振り回されている場合、
不快感情や不快感覚が湧き起こると、どうしても自分以外の問題に責任転嫁しています。
ここで提案。
想像でフェンスや壁を作ってみましょう。扉つき。
貴方が許可をしない限り扉は開きません。
相手の行動に左右されないために境界線の壁を作って巻き込まれないように創造するのです。
相手の要望は相手の都合。
「必要なこと」と「欲しがっていること」を識別します。
同一化をしたがる人や促す人は、欲しがっていることが異常に多い。
自分の責任を人に取らせることが習慣化しています。
そして自分に後ろめたい要望があると、取引に負けてバウンダリーが容易に崩壊してしまうのよ。
バウンダリーを引くことは、自分の依存性や不安性や強迫性と向き合うことでもあります。
心が痛みを訴えることもあります。
でもその痛みは、ひとつ大人の階段を上るための労力なだけよ。
セルフケアは、そこを乗り越えられるかにすべてがかかっているといってもいい。
次回はバウンダリーの実践編をご紹介します。