前回・前々回と合わせてお読みください。
個性を大事に伸ばしたいと願うならぜひお役立てください。
自分を大事にするという行為をよく理解しているほうが、
自分らしく生きる道を選択しやすくすると教えています。
自分という存在を尊く思うためにはどんな体験が必要なのでしょうか?
答えは、
個人を大切にしてもらう体験が重要になってきます。
最も適しているのは子どもの時代。
子どもの頃はまだ客観視が育っていないので、
大切うんぬんもよくわかりませんから、
その体験は特に重要です。
温かな視線、和やかな対処、大切にされる体験を通して、
『尊厳を守られる感覚』を土台に’健全な自己愛’を育てます。
大切にされる体験が、
自己を大切にしようとする力に発展し、
個性を伸ばします。
さらには自分以外のものを大切にする力へとつながります。
ゆっくり時間をかけて、
愛し愛される関係をつくっていけるように、
道筋をつくってあげるのは大人の役目です。
うっかり親の欲目が優先されないよう、
注意するかのごとく教えがあるのが面白いところですね。
引き継いで活用する価値はあると思います。
当時の生活環境を考えると、
親が必ず生存しているとも限りません。
居住環境や食料調達も今のように万全ではありません。
そんな環境下での個性を大切にする体験は、
何も親や人とは限らなかったいいます。
大切にされる感覚を鍛えることを目的にしてますので、
自然に囲まれて静かに佇んだり、小鳥のさえずりに耳を傾けたり、
動物や植物に触れることで相思相愛の精神をつくったそうです。
たしかに心が折れてしまいそうで辛いとき、
思考力だけに頼ろうとするより、
自然のなかでのんびりしたり、
いつもと違う景色に身を置くことで心が和らぐことが起こります。
解き放たれてエネルギーがよみがえってくることってありますよね。
エネルギーがチャージされたところで思考を働かせたら、
閃きが起こったということもあります。
感覚をなくしてしまうほど頑張ってしまったり、
忙しさに振り回される暮らしよりも、
自然に触れて、
感覚をうまく活用するほうが人間らしいのです。
私が現地で研修を受けたときも、
ドクターは、
忙しくて時間がなくてもヘッドマッサージと足裏のマッサージは毎日しなさいと、
教えてくださいました。
自分に対して『今どんな感じ?』と問いかける優しさが、
本当の意味で自分を大切にする・される体験です。
自分を感じ直すところからはじめたら、
健やかな生活がつくりやすくなるのではないでしょうか。
問いかけは、時間にしたらとても小さなことですが、
積もり積もれば大きな力になります。
アーユルヴェーダは、生活の中のとても小さなことを大事にします。
あなたの生活のなかで試してみてください。