アーユルヴェーダ観。
『みるなら症状よりも、人をみること』
アーユルヴェーダでは不調や病気の原因は、
その人自身にあると考えます。ここが特徴。
風邪気味とか腰が痛いとか症状を訴えたとします。
アーユルヴェーダでは、
『症状』をみるのではなくまず『その人』を良く視ます。
その人の体質や親から受けた習慣や、
摂取している食べ物や心理ストレスなどの要因によって、
症状は常に変化しています。
それぞれに対応するのがアーユルヴェーダの真髄です。
トラブルをつくり出す根源は『意思』です。
生活を取り仕切るのは常に自分自身の意思ですから。
だからアーユルヴェーダでは問診、自問自答をかかしません。
ヴァータを征する者は困難を制する。ってわけ。
最近の傾向では、
バランスの良い食事や健康食品をとれば健康になると考えますが、
それらを摂取していても不調が改善されない人がいます。
それは意思と心理作用が生理的作用を不活性に陥らせ、
胃の調子や小腸での吸収率が減退しているため、
摂取しても垂れ流しになっているからです。
また感情も各臓器に多大に影響を及ぼすため、
心臓・肺・胃・肝臓・腎臓・生殖器に不調が出る傾向です。
人間は心理が安定していないと栄養も吸収しないほど、
繊細に出来ています。
だからまず『エゴイズム』を見分けることをおすすめします。
本場アーユルヴェーダでは、
各家庭の衣食住を管理する『お母様』が医者であり看護師さんの役目を担ってます。
母性こそエゴイズムを制する力ですものね。
不調に苦しむ時は日常の雑事から離れて、
一人になる時間を創って(瞑想)ホッとするのも良しですが、
一人で見つけられないものを、
誰かと一緒に見つけて流してホッとするのも良い選択です。
意思もアーマ(未消化物)になりうるもの。
溜め込むより流していこうとするほうが賢明。
セラピストには、心理に精通している人を選んだほうが賢い選択です。